2006年05月18日

Common and Uncommon Goods (Mar.11)

Roberto Chabet氏は、フィリピンのモダン・アートにエクスペリメンタルなインスタレーションを組み込んだ最初の作家です。「フィリピンらしさ」のようなフォークロア要素を度外視した、New York styleなコンセプチュアル・アートを打ち出し、1960年代に前衛として活躍した歴史的な作家の一人です。「エキゾチックな多文化主義がない美術作品などフィリピンのアートじゃない!」が古典的セオリーのフィリピンのアートシーンを当時大いに騒がせたようです。その後もCPP(フィリピン文化センター)のキュレーターとして自身のスタイルを貫いた美術展を企画し、フィリピン大学(UP)美術学部でも長年教鞭をとり、多数の優秀なフィリピン人アーティストを育ててきました。

御歳70歳を迎えるこの大先生のアートセンスは今でも衰えていません。若い人たちによる他のどの展示よりも洗練されていて、かっこいい。前衛=時代の一歩先とするならば、今の彼の展示がそうであるとは思いません。でも、芸術活動の本質を常にブレることなく捉えているところ、"ナントカの言説"みたいなウザイ話を一切持ち込まずに「おもしろい」と素直に思える作品を展示するところがイケているのです。他の国は知りませんが、フィリピン国内でそういう展覧会にめぐり合えることはそうそうありません。規模が大きくなるほど。

彼に美術を教わった生徒たちが、このブログでよく紹介するクバオ近辺の若手作家さんたちです。この歴史的カリスマを囲むようにして、この辺のアート事情は動いている気がします。"チャベット・グループ"と呼ぶ人もいます。もちろんこれはフィリピン大学美術学部出身の人々を中心にしたアートシーンの話で、サント・トーマス大学(UST)やデ・ラサール大学方面でもこういうグループはあります。この"グループ意識"も、ときにフィリピンの美術事情をスポイルする可能性もあり、もったいないなあと思わないわけでもないですが。私の勉強不足かもしれません。

前置きが長くなりましたが、Mr. Chabetのキュレーションによる若手作家のグループ展がFuture Prospectsで始まりました。

Common and Uncommon Goods
curated by Roberto Chabet
@ Future Prospects
Mar.11 - Apr.1

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Future Prospects ANNUAL RAFFLE (Mar.4)

Future Prospects毎年恒例のラッフルイベントがありました。
毎年恒例と言いつつ、今回が2回目ですが。去年の3月にオープンしてから一年経ちました。毎年3月に創立記念として行う予定だそうです。あと何回できるんだろうか・・・。

同アートスペースに関係する作家さんたちの作品をくじ引きで選んでいきます。参加料は一口10000ペソ。普通に画商を通して購入したら50000ペソぐらいはするようなお宝作品もあるので、かなりの買いです。(当たればの話だけど) 今回は最初の2、3回のくじ引きでManuel Ocampo、Louie Cordero、Roberto Chabet大先生らの大物作品が早々に当たってしまい、「ああもう終わっちゃったか」的な諦めムードも漂いつつ。

このイベントの様子がFP(Future Prospects)のWebサイトにアップされていたのですが、いつの間にかサイト自体が消えている・・・。がんばって!
来年も再来年も無事開催できるように、次回こそは私も参加したいと思います。出品作品は作家さんから無償提供され、参加料はFPの運営資金に当てられます。

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posted by greenmanga at 03:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 展示オープニング

2月の思い出

やっとブログを更新することになりました。
2月から書いてない。自分が2月に何したのか、何を考えていたのか、がんばってもどうしても思い出せない。当時は鮮明だった記憶も、気付いたらすべて消えてしまった。こうやって知らぬうちに一つずつ忘れていくんだなあ。楽しかったことを忘れてしまうのは寂しいです。でもとにかく楽しかったことは確かです。

そんなわけで残っている写真を頼りに楽しかった思い出をアップデートです。「今年はこんな年でした」的な年末年始番組のノリでいきます。
溜まりに溜まった行き場のない画像ファイルを片付けてしまいたいの。

まず2月14日の UP Fair。
この日のことは忘れもしません。
仕事帰りの道端でばったりアイドルに会ってしまった!
パロキャのBuwiさん!(あくまでも私個人のアイドルです)
バレンタインデーだから家族でデートしてました。
向こうが先に私に気付いてくれたことが超嬉しかったー。
そんな腐女子な思い出です。

そのあとフィリピン大学で行われていた学祭(UP Fair)へ。
UP Fairは、毎年2月中旬に一週間ほどフィリピン大学で開催されるちょっとしたイベント週間です。毎晩屋外コンサートが早朝まで行われます。この日はRomeo Leeがホストを務めるコンサートだったので、バックステージから優雅に音楽鑑賞することができました。バックステージでぼんやり雑談してた普通の若者グループが、ステージでは熱狂的な黄色い歓声を浴びまくっていた展開が面白かった。スターな若者をいろいろ紹介された気がするけど、残念ながら先のBuwiさんとの出会いのような興奮はなかったですね。あと5年早かったらなあ〜。

upfair.JPG

そういえば、2月はフィリピン国内では暗い出来事が続いた。
レイテの土砂崩れ、テレビ番組のドミノ倒し事件、クーデターと非常事態宣言。クーデターと非常事態宣言の件は、基本的にこの国では日常茶飯事だし、一連の騒ぎにシナリオがあったはずなのでどうでもよい。でも天災・人災で多くの人々が命を落としたのは、自分なりに結構へこみました。
でも気付いたら忘れてた。記憶って儚い。




posted by greenmanga at 02:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | OPM

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